[Win] 隠された RAID 機能の開放

Windows 2000 以降の Server 系 OS で利用可能な 「 ミラーリング 」 や 「 RAID-5 」 の機能ですが、実は Professional や Home Edition などの一般ユーザー向け OS でも隠されているだけで、ある作業をすれば利用可能になります。
この機能が利用可能になれば、高価な RAID ボードなどを増設しなくても HDD を追加するだけでデータの冗長化が可能になるということです。

 

※ 特定環境で動作確認が取れましたが、海外サイトで入手した情報ですので、長期的な安定性やライセンス的な問題などについては確認が行えていません。
この作業および、この機能の利用は各自の判断にお任せしますので、必ず自己責任で行ってください。

 

※ 以下の作業を行う前に、必ず、重要なデータのバックアップを行うようにしてください。

 

※ 以下の作業は Windows XP Professional Edition で確認しています。

 

1) 管理者権限のあるユーザーで Windows にログオン ( 起動 ) します。

2) 適当な場所 ( Dドライブなど ) に任意のフォルダを2つ ( 作業用とバックアップ用 ) 作成します。
例)
d:¥raidtmp
d:¥raidtmp_backup

3) 作成したフォルダに以下のファイルをコピーします。
・ ¥WINDOWS¥system32¥dmadmin.exe
・ ¥WINDOWS¥system32¥dmconfig.dll
・ ¥WINDOWS¥system32¥drivers¥dmboot.sys

4) 作業用フォルダ ( 例では d:¥raidtmp ) にコピーしたファイルをそれぞれバイナリエディタ ( Binary Editor BZHexEditor など ) で開き、以下のように修正します。
※ 文中の 「 ○ 」 は null の意味です。入力時には 0x00 ( 実際には 00 ) を入力してください。
※ オフセット とは、場所の意味です。わからない場合は、検索機能で該当文字列を検索してください。

● dmadmin.exe
オフセット 0x00001c30 あたりにある 「 servernt 」 を 「 winnt○○○ 」 に置き換える

● dmconfig.dll
オフセット 0x00005155 あたりにある 「 SERVERNT○○○○WINNT○○○ 」 を 「 WINNT○○○○○○○SERVERNT 」 に置き換える

● dmboot.sys
オフセット 0x0001107a あたりにある 「 WINNT○○○SERVERNT 」 を 「 SERVERNTWINNT○○○ 」 に置き換える

5) 以下にあるオリジナルのファイルを修正したファイルで上書きする。
・ ¥WINDOWS¥system32¥dmadmin.exe
・ ¥WINDOWS¥system32¥dmconfig.dll
・ ¥WINDOWS¥system32¥drivers¥dmboot.sys
・ ¥WINDOWS¥system32¥dllcache¥dmadmin.exe
・ ¥WINDOWS¥system32¥dllcache¥dmconfig.dll
・ ¥WINDOWS¥system32¥dllcache¥dmboot.sys

6) Windows を再起動する。

7) Windows のディスクの管理から対象の HDD をベーシックディスクからダイナミックディスクに変換する。

※ 一度ダイナミックディスクに変換すると、パーティションの開放をするまでベーシックディスクに戻せません。
また、ダイナミックディスクは Windows 2000 以降などの NT 系 OS でしか

8) 対象の HDD を選択して、新しいボリューム ウィザード でミラーやRAID-5 など、任意のボリュームを作成する。

※ ミラーには2台以上、RAID5には3台以上のHDDが必要です。
また、マシンスペックやボリュームの容量などによって、RAIDの構築(ボリュームの作成)に数十分~数時間かかることがあります。

 

作業8の段階で該当メニューが選択不可(グレーアウト)の状態になっていたり、メニューが存在していない場合、作業5のファイルの書き換えが失敗していると思われます。
WindowsXP は不正に改変されたシステムファイルが見つかった場合、自動的に修復する機能があります。この機能によって再起動時などに作業5以前の状態に戻されることがあります。

このような場合は、作業2作業3でオリジナルファイルが間違いなくバックアップされていることを確認したうえで、Cドライブのオリジナルファイルを直接修正してください。
その際、該当ファイルを修正して保存すると直後に Windows がファイルを修復する旨のメッセージを表示しますので、「 キャンセル 」 をクリックして修復させないようにしてください。


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