[Win] Windows 2000/XP で HDD の速度が出ない ( DMA 転送が出来ない)

Windows 2000/XP では、ハードディスク(以下、HDD)の読み書きでエラーが発生すると、自動的に転送速度を落として安定動作を計る仕組みがあります。
最近の HDD は ATA100 や ATA133 が一般的ですが、この仕組みが動作すると、転送速度が ATA33 や PIO に制限されることになります。
システムの安定を考えるとコレはコレでありがたいことなのですが、せっかくの高速なデータ転送が生かされないことになります。
また、偶発的な何らかのシステムの不安定 ( 新しいアプリケーションのインストールで不安定になった/常駐ソフトなどの影響でデータ転送が一時的に安定しなかった ) を察知され、通常の動作には全く問題ないのに 『 余計なお世話 』 で制限がかけられたり、環境によっては Windows や各種ドライバのバグで制限がかけられることも有ります。
ここで厄介なのは、この制限は Windows のレジストリ(システムの設定ファイル)に書き込まれ、一度制限されると自動では制限が解除されることは無いということです。

そこで、何らかの不幸でこの制限がかかってしまった場合に、以下の手順でレジストリを変更すれば制限を解除する事ができます。

※レジストリは誤った作業をするとWindowsが動作しなくなることがあります。あくまでご自身の責任で作業してください。

1. Windowsの [ スタート ] ボタンから [ ファイル名を指定して実行 ] をクリック
2. [ 名前 ] の項目に 「 regedit 」 と入力して [ OK ] をクリック
3. レジストリエディタが起動したら、以下のキーを捜す
  HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E96A-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}
4. 標準では 「 0000 」 がマザーボード標準の IDE バス、 「 001 」 がプライマリ IDE 「 002 」 がセカンダリ IDE になる。
右のウィンドウの 「 DriverDesc 」 という項目の記載で推測が出来るはず。
5. プライマリ IDE (001 など)セカンダリ IDE (002など)から、変更したいバスを確認する。 「 MasterDeviceTimingModeAllowed 」 がマスター、 「 SlaveDeviceTimingModeAllowed 」 がスレーブ。
6. 該当の項目をダブルクリックして、「値のデータ」を 『 ffffffff 』 にする。 『 ffffffff 』 になっていれば制限はかかっていない。
7. レジストリエディタを終了して、Windows を再起動する。
  ※参考
「 MasterDeviceTimingMode 」 「 SlaveDeviceTimingMode 」 がデバイスマネージャなどで任意で設定した転送速度。 「 ~Allowed 」 が 「 ffffffff 」 なら、この速度が採用されるが、 「 ffffffff 」 以外なら、 「 ~Allowed 」 で制限された速度が採用される。

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