基本パーツの色々

各パーツ

以下は各パーツの働きを簡単に説明します。 

ケース

そのままですが、ケースです。
サイズも色もさまざまで、使用するマザーボードによって、使用可能なケースが決まってきます。 逆もまたしかりです。
電源ユニットが付属のものとそうでないものが有り、無ければ当然電源ユニットを別で買う必要があります。
また、製品によってはケースのつくりが荒く、作業中に手を怪我したり製品が正常に取り付けられない(ネジ位置が合わない)場合もあります。
メーカー製PCではメーカー色が現れますし、自作機では個人の趣味が現れます。

マザーボード

パソコンの中のメインの基盤です。
この基盤に以下に出てくるようないろいろな部品を取り付けます。
人間の体でいえば「背骨(骨格)」みたいなものでしょうか。
マザーボードによっては下記のパーツが組み込まれた状態で販売されているものもあります。 こういったものの場合出費が抑えられますが、機能に不満を感じる場合もあります。
パソコンを分解したら一番大きなパーツです(ケースを除く)。 

CPU

パソコンのパーツで大切なパーツのひとつです。
人間の体でいえば「脳」にあたります。
このパーツが良いものが付いていると、処理能力は当然上がります。
マザーボードに5センチ四方ぐらいの黒いものがあると思いますが、これがCPUです (通常は、上にファンが付いているので見えません)。 少し前のパソコンの場合、20センチぐらいのビデオテープより一回り小さい箱のような 四角の形をしているものもあります。
皆さんの聞いたことのある言葉でいえば「Intell(インテル)」やAMD(エーエムディー)」等が あります。
「1GHz」とか「1.6GHz」等が頭の賢さ(内部の動作速度)で、「クロック」と言われます。
当然、数字の大きい方が賢いです。
また、IntelのCPUでは数字が動作速度を表すのですが、最近のAMDのCPUではこれに 該当しません。
AMD社製の「AthlonXP」というCPUは「内部クロックが低くても、Intel社製のCPUと同等の 処理能力がある。」と言うことで実際の動作速度(=クロック)よりも大きな数字が記載 されています。これを「モデルナンバー」と言います。

(例)AMD Athlon1600+(内部クロックは約1.4GHz、性能はPentium4 1.6GHz相当) 

CPUクーラー

その名の通りCPUを冷やすものです。
CPUは電源を入れると内部でいろいろな処理をする為に、90度近くまで上がる場合もあります。
そのままほっておくとCPUが壊れてしまいますので、これを使ってCPUを冷やします。
CPUの上に「小さい扇風機」のような形や「金属の扇」の形、「ハリネズミ」のような形で付いています。
一般的に、使用しているファンによって冷却性能や騒音/静音が変わってきます。 

メモリ

CPUと並んで大事なパーツのひとつです。
イメージとしては、作業をする場所(机)と考えてください。
いくら賢い人間(CPUが良い)でも机が狭いといろいろな作業をする事ができません。
仮にできたとしても、散らかってしまっていらいらするでしょう(笑)
メモリが多くあれば広い机があるのと同じなので、作業にゆとりが出ます。
極端なことを言えば、CPUが多少バカでもメモリでごまかせます(爆)
マザーボードに20センチぐらいのクシのような形でついています。
メモリの種類にはマザーボードによって「SIMM」「DIMM」「RIMM」等があります。 

ハードディスクドライブ(HDD)

データの保存領域です。
押入れとか、本棚みたいなものです。
パソコンの中には手のひらサイズぐらいの銀色の金属の箱のような形でついています。
内部ではデータが書き込まれた円盤が高速にまわっているので、当然発熱も騒音もあります。
各メーカーによって、発熱がしづらい(低音)のものや駆動音の静かなもの(流体軸受けモーター採用) などがあります。
昔は「数十MBで数万円」とかしていた時代もあったようですが、最近では120GB程のものが 1 万円前後で購入できます(04.06.16 現在)。 

ビデオボード(ビデオカード)

パソコンの内部で処理された画像をモニタ(ディスプレイ)に表示する為のものです。
ビデオカードの性能が良いパソコンは、画面の表示がきれいで画面の表示も早いです。
文字のにじみなどが発生する場合もあり、そういった製品では必要以上に目が疲れます。
また、解像度(画面の広さ = 字などの細かさ)も高解像度に設定できるので小さな ディスプレイでもより広く使うことが可能です。
DVD鑑賞をする人やゲームをする人などは、このビデオボードに結構気を使います。
パソコンの中では、マザーボードに組み込まれている場合と、PCIスロットやAGPスロット というマザーボードの接続部分に刺さっている場合があります。
有名な製品には、『nVidia社製 GeForceシリーズ』や『ATI社製 RADEONシリーズ』などがあります。 

サウンドボード(サウンドカード)

パソコンの内部で処理された音声をスピーカーに出力するものです。
サウンドカードの性能が良いパソコンは、音楽再生時の音質も良く、DVD鑑賞やゲームをする時に、 重低音の聞いた迫力のあるサウンドを楽しめます。
パソコンの中では、マザーボードに組み込まれている場合と、PCIスロットというマザーボードの接続部分に ボードで刺さっている場合があります。 

フローピーディスクドライブ(FDD)

フロッピーディスクを読み取る装置です。
フロッピードライブには一般的に「1.44MB」と「720B」のものがあります。
この2種類の規格のものが使えるドライブの事を「2モード」と言います。
以前のNEC社製PC98シリーズに使われていた規格では「1.2MB」のものもあり この規格と上記の規格の両方が使えるドライブは「3モード」といわれます。
最近では「スーパードライブ」と言って、通常のフロッピーの数倍の容量が 保存可能なドライブも出ています。
また、どこかのメーカーから「倍速フロッピー」と言う物も出ているようです。 

CD-ROMドライブ

CD-ROMを読み取る装置です。
このドライブの読み取り速度が早ければ、アプリケーションのインストール等が早く済みます。
例をあげると、Microsoft社製Office2000をインストールする場合、現行の40倍速ぐらいの ドライブでは10分程度の時間ですみますが、古い8倍速とかのドライブだと30分以上かかったりします。
※アプリケーションのインストールにはCDドライブの速度の他に、CPUの速度、HDDの速度なども関係します。 

CD-R/RWドライブ

CDメディアには、「CD-Rメディア」と「CD-RWメディア」の2種類があります。
「CD-Rメディア」は「Recordable」ですので、一度書き込んだデータは消えません。
見た目上消えたように処理はできるのですが、メディアの容量は元には戻りません。
「CD-RWメディア」は「ReWritable」ですので書き換えはできます。
「CD-Rドライブ」は「CD-Rメディア」しか使えませんが、「CD-RWドライブ」は 「CD-Rメディア」「CD-RWメディア」の両方が使えます。
このパーツがあればオリジナルの音楽CDなどの作成が可能です。
※音楽CDをCD-RWメディアで作成した場合には、再生するオーディオプレイヤーがメディアを 認識しない場合がありますので、ご注意下さい。 

DVD-ROMドライブ

DVD-ROMを読み取る装置です。
基本的な動作/内容はCD-ROMドライブと同じです。
これとソフトウェアDVDプレイヤーがあればパソコンでDVD鑑賞が可能です。
また、DVD-ROMドライブでCDメディアの認識が可能です。 

DVD-RAM/-R/-RW/+RWドライブ

DVDメディアにデータを保存できる装置です。
CD-R/RWメディアの650MB、700MBに比べてDVDメディアは4.7GBもの大容量が保存可能です。
DVD+RW DLにいたっては、8GB以上のデータも保存可能です。
また、専用のソフトを使用して動画(MPEGなど)を保存するとDVD-Videoを作成することが可能です。 

キーボード

文字を入力したり、パソコンに指示を出す入力装置です。
マウスを使う習慣がついていると、どうとも思わないと思いますが、キーボードの ショートカット(2~3個のキーを組み合わせて画面の操作を行う)を覚えておくと、 非常に効率よく作業が行えます。
キーボードの種類には、「101」「106」「109」等があります。
これらは全てキーボードのボタンの数です。
「101」はNECのPC98シリーズなど、「106」は少し前のDOS/V用、「109」は「106」に 「Windowsキー」「アプリケーションキー」が追加されています。
最近では、「マルチメディアキー」などといったメーカー独自のショートカットキーが ついているものも有るので、単純にボタンの数では言い表せないかもしれません。 

マウス

パソコンに指示を出す入力装置です。
普通の「2つボタン」、ボタンの真中にオマケがついている「スクロールマウス」 ボタンが3つ有る「3つボタンマウス」等があります。
最近ではショートカットキーとして使用できるボタンが追加されて5つボタンのマウスなどもあります。 

LANボード(LANカード)

パソコンをネットワークに参加させるための拡張ボードです。
電話線より少し大きい「LANケーブル」と言うものがさせるように電話線のジャック (刺し口)より少し多きいジャックがついています。
最近話題の「ADSL」や「ケーブルTVでインターネット」を利用するためにはこれが必要です。
パソコンの中では、マザーボードに組み込まれている場合と、PCIスロットというマザーボードの 接続部分にボードで刺さっている場合があります。 

SCSIボード(SCSIカード)

パソコンの中では、マザーボードに組み込まれている場合と、PCIスロットというマザーボードの 接続部分にボードで刺さっている場合があります。
SCSI接続の機器を取り付ける場合に必要です。
SCSI接続の機器は、ATAPI接続(パソコン標準の内蔵)の機器に比べてCPUの負担が少なくてすみます。
その為、スペック(性能)の低いパソコンでCD/DVDを作成するなどの作業をするときは、 SCSI接続の機器の方が動作が安定することがあります。
高価なマザーボードでは搭載されているものもありますが、基本的に別途必要です。 

モデムボード(モデムカード)

パソコンの中では、マザーボードに組み込まれている場合と、PCIスロットというマザーボードの 接続部分にボードで刺さっている場合があります。
電話線を使用してダイヤルアップでインターネットをする場合に必要です。 

UltraATAボード(UltraATAカード)

パソコンの中では、マザーボードに組み込まれている場合と、PCIスロットというマザーボードの接続部分に ボードで刺さっている場合があります。
最近のパソコンではATAの速度が標準で133MB/Sec(ATA133)なので特に必要はありませんが、 古いパソコンで33MB/Sec(ATA33)や66MB/Sec(ATA66)のパソコンにこのボードを取り付けて、 そのボードを経由してATA/ATAPI接続の機器を接続するとATA100やATA133対応のハードディスクなどが 高速に利用可能となります。
また、ATA接続の機器は標準で4台までしか使用できませんが、このボードを接続することにより、 ボード一枚で4台程度追加することが可能です。 

SerialATAボード(SerialATAカード)

パソコンの中では、マザーボードに組み込まれている場合と、PCIスロットというマザーボードの接続部分に ボードで刺さっている場合があります。
従来のATA/ATAPI接続の機器は転送速度の最高が133MB/Sec(ATA133)なのですが、この規格では150MB/Secや それ以上になると言われています。
2003年待つごろからメジャーになってきた規格で、徐々に従来のATA/ATAPIに取って代わろうとしています。 


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