購入黙示録

夏前からマニュアルのバイクが欲しい衝動にかられながら、予算の捻出ができない、今のバイクをどうするか、 購入したバイクは駐輪場に停めれるのか、などの問題からずるずると実行に移せずにいたのですが、 いろんな状況から、購入できるのは今しかないという結論に達しバイクの購入に踏み切りました。
ここでは、そんな管理人の購入秘話をつづっていきたいと思います。

※文中の各社の実名が知りたいかたは、管理人に直接ご連絡ください。


2004/09/04 各買い取り業者のホームページから手当たり次第に査定を申し込み

2004/09/05 数社からメールにて査定結果が返ってくる。
下は3万円から上は12万円まで。そんな中2社ほどは直接電話をかけてくる。
1社は大手買取業者B社、もう一社はWEBで知ったM社
B社 は無難な内容を淡々としゃべり、最後に実物を見せて欲しいとのことだったので、 とりあえず出張査定の予約をする。
M社 は査定額が低かったので出張査定を断ったが、そのときにいろいろと『買い取り業者の からくり(笑)』を教えてもらった。

JADE実車との出会い
査定と平行して、乗り換えの実車を探すためにバイク屋めぐりを始める。
このとき探していたバイクは、『HONDA VTR250』 『KAWASAKI バリオス』 『SUZUKI バンディット(微妙)』その他、乗り出しが安ければ400ccといった感じ。

VTR は近畿ではタマ数が少なく、出てきても程度の良いものは新しいだけあって値段が高いとの事。 乗り出しは30万くらいを見たほうがいいらしい。
バリオス は程度がピンキリで乗り出し20万くらいが可能との事。購入候補として残す。
バンディット は程度のいいものが少なく、あっても異常に高く、20万をきるようなものは 止めたほうがいいとの事。あるバイクショップでは『店の信用を無くしたくないので、 ウチではバンディットは取り扱わない』だって。そこまで言わせるバンディットっていったい(笑) ということで、修理代のかかるようなバイクは維持できないので、バンディットは候補から外す。

そんな中、バイク屋で薦められたのが『KAWASAKI ZZR250』 『HONDA JADE』。
ZZR は興味はあったけど小さいイメージがあったので候補からは外してました。スタッフによると 『タマ数が多いので、程度の良いバイクが安くで出て来易い』とのこと。大きさ的にも180cmくらいの 人が乗っても問題はないらしい。まあ、ライポジは人によって違うからわからないけど・・・
JADE は、管理人が CB400 SUPER FOUR が好きだったので中途半端に見えて候補から 外していました。スタッフ曰く『HONDAだけあって耐久性がすごく良い。 バイク便などにも使われてるから十分に実績もあるし、乗り出してからお金がかからない』とのこと。
お金がかからない』にすごく引かれて候補にいれる。実車を見た感じCB400SFに比べたら どうしても見劣りする部分があるけど、これはこれでアリかなと思い出した。

2004/09/06 メールで査定額の連絡をくれた R社 に出張査定のお願いをメールで返信する。
ちなみに、ここの査定額は12万から最高16万で状態をみて減額。

2004/09/09 B社 が出張査定にくる。
感じの良い査定士が『平均11万から最高15万で、状態をみて減額していきます』と説明して実車を確認し始める。 終始『きれいですね~』とか『コレだけきれいだったら買う時高かったでしょ』とか 『アクセサリーの取り付けとかお金かかったでしょ。』とか誉めっぱなしで、『もしかして期待していいのか?』 なんて考えていると、査定額はなんと 2万円
『シートの穴や鍵穴のいたずらがもったいないですね。あと下回りなんですけど、ココ(プーリーのカバーの下側)に ぶつけた後があるでしょ。駆動系をぶつけてるって言うのはすごく大きな減額対象なんですよ。』ですって。
『それなら結構です』っていうと、『じゃあ、オークションを通すとこの値段しか出せないんで、ウチが直接 取引のある業者から直接欲しがっている業者を探します。』と言って15分ほど電話をかけまくってやっと出た 金額は4万円。『コレがどこにも負けないめいいっぱいの額です』って自身万満に言ってたけど、 それもことわって帰ってもらうことに。

先日 R社 に出張査定の依頼をメールしたのに連絡がないので、ダメ元で電話をしてみる。
感じのよさそうなスタッフが出たのでメールで問い合わせた件について確認してみると、よほど大きな傷が無い限り その値段から極端な減額はないとの事。 しかも、この店は中古車販売の店舗もあるので、そこで条件のある中古車を見つけて買い替えをするなら 通常の査定額に+αが可能とのお話も。
こちらが条件を話してJADE・バリオスあたりを探していることを話すと、『来週末にJADEが入荷する予定だから、 そのときに査定をしてJADEも見てもらいましょう』と提案をされる。
メールの返信が無かったので良いイメージは無かったけど、話はちゃんと聞いてくれるのでとりあえず待ってみようと思う。

2004/09/17/ JADE入荷の確認のため R社 に連絡する。
『程度が悪かったんで入荷止めました。次の入荷は今のところ予定ありません』だって。
信じた私がバカだった・・・

メールで査定をくれていた業者の中から再度ピックアップして、そのうちの BN社 に電話する。
この店の査定額は10万からの減額。
電話で話をして、買い替えを前提に売却を考えていることを話すと系列会社の T社 を紹介される。
T社 は家から30分ほどのところに店舗があるので直接持ち込んで査定をするとのこと。
さっそく、翌日店に行くことを告げてこの日は終わる。

2004/09/18 T社 に行く。
T社 でも先日の B社 のように終始誉め倒し。脳内に悪夢がよみがえる・・・(笑)
査定の結果は6万円。ココではプーリーカバーの傷は何も言われず、代わりにフロントフォークの下についている メッキカバーの傷を指摘される。
『普通に乗っていると傷がつくところではないんですよね~』といわれたので、自分もつけたことが無いと言うと 『じゃあ、前のオーナーがつけたんでしょうね。ただ何があってつけたのかわからないので コレじゃあ6万以上は無理ですね。』とのこと。
『他にもあたっているので考えさせて』というと、『もしウチで買い換えてくれるなら、がんばって8万まで出します。 ただ、今条件にあうバイクが無いので条件に合うバイクを探す時間が欲しい』とのこと。『なんとか力になりたいから チャンスをください』って力説されました(笑)
モノが無い状態で話が進むというのは R社 の悪夢がよみがえる・・・
とりあえず、考えますといって帰ってきました。
帰り際にも『電話しますね』だって。

家に帰って色々考えた結果、とりあえず R社 に査定してもらっていい値段が出たら売って、 購入は別のショップで行う方向で動くことに。
早速 R社 に連絡して出張査定のお願いをすると『今晩行きます』とのこと。
本当にくるのか~??

夜8時ごろに電話で『もうすぐつく』と連絡アリ
来てくれたのは人のよさそうな大きなお兄ちゃん。
早速見てもらうと、フロントからじっとにらめっこを始めてその後は全体をさっと見て査定終了。
査定対象のいい所・悪いところをちゃんと説明してくれた上で、『全体的に程度は非常にいいと思うけどこの部分が問題なので、 申し訳ないけど8万円しか出せないですね』と査定をしてくれました。
その説明の中で問題になった部分が、フロントフォークのゆがみと思われる症状。
バイクをまっすぐに向けたときにタイヤが若干横に向いている状況や、通常の走行、立ちゴケなどではつかない傷などから、
そこそこの事故を起こしているらしいとのことです。
そういった説明が一通り終わった段階で『買い替えならもう少し出せますけど』といわれたので、先日の出来事を話すと その場でショップに電話して確認を取ってくれて電話口で『~そんなんですが、だからあいつは電話早いって言ったでしょ。 ちゃんと言っておいてください』と話をした後、『入荷は間違いないです。明日、明後日中には入荷します。 電話を取っていたのが新人なので間違った内容を話したみたいで、本当にすいません』だって。
『入荷されたJADEを見てみないと車体の値段がつけれないけど、買取査定は8万は決定で買い替えだったら10万がんばります。』 と言われたので、仕方なく入荷の連絡を待つことに。
最悪、8万はキープできたのでいいことにしよう。

それにしても、この店って・・・微妙(-。-) ボソッ

2004/09/19 夜8時半ごろに R社 から入荷の連絡。
『すぐに洗車して、いつ来てもらっても大丈夫なように準備しときます』とのことなので、 翌日早々をお願いする。

2004/09/20 R社 へ行く
第一声が『すいません、忙しくて洗車できていません』
ほんとに大丈夫か??

車両の状態を見てみると、さすが10年以上経っているだけあって小傷(磨き傷)は結構多い。
右に転倒歴があるらしく、グリップが削れていてステップも曲がっているしサイドカウルにもヒビ。 『そのあたりは直すんでパッと見はきれいになりますよ。走行に支障のある部分はもちろん交換しますし。』 ということだったので、その言葉を信用して外見には目をつぶることにする。
エンジンをかけてみた感じは異音もせず、アクセルつきも比較的良いように感じられる元気な印象。
『値段次第かな』とおもって聞いてみると、『14.9万で良いです。状態によって14.9~17.9に なるんですけど、洗車してない状態見せてるし雑誌に載せるわけじゃないんで広告費も要らないし。』とのこと。
よそに比べると1~2万安い上に、これで買取額が2万アップと考えると都合3~4万は得したことになるので それで手を打つことにします。
『じゃあ、早速契約しましょう』っていうんで準備を何もしていないことを告げるとニコっと笑って 『大丈夫です』の一言。
ほんとに大丈夫か??

契約書にサインして保険の話等を薦めて納車予定日の話になったときに『入荷仕立てで開けてみないとわからないので、 余裕をみて2週間ください』といわれたので、『まあ、それくらいなら我慢しよう』とOKしました。

2004/09/21 登録手続きの為に、R社 に住民票を郵送する。

2004/10/01 『余裕をみた納車予定日』が目前になっても連絡が無いので、R社 に連絡する。
『すいません、整備はほぼ終わってるんですがブレーキパッドの在庫が無いらしく、入荷待ちなんですよ。 入荷されたらすぐに作業して納車するんでもう少しお時間ください』

ほんとに、ほんとに大丈夫か??

2004/10/05 それでもやっぱり連絡がないので、仕事を早く終わらせて R社 に乗り込む(笑)

-『余裕をみて2週間っていってたのに、何かトラブルでもあったんですか?』
『ウチの工場長って職人肌なんで点検がすごく細かいんですよ。それで時間がかかったんです。 あと、忙しかったのもあって。大丈夫です、納期が遅れるのは良くあることなので

あ~あ、ついに言っちゃったよ~

その時点では納車整備が終了しているので、後は最終の点検をして1~2日中には納車するとのこと。
ここまで付き合ったんだから仕方ないと思って、何もいわずに帰ってきました。
家に着くと店から連絡があって、納車のスケジュールを調整したいとのこと。
『大阪市内に次に便がでるのが金曜の午前中と、土曜の午後なんですよ。どっちが都合良いですか?』

この期に及んで、まだ待たせるか??

『いいです、明日取りに行きます。』
そして長い戦いに幕を下ろし・・・

2004/10/06 納車の確認の為に、昼頃に店に連絡。

-『今日納車で夜取りにいこうと思うんですけど、準備大丈夫でしょうか?』
『確認に時間がかかるので、折り返します』
って、おい!
仕方が無いので折り返しをまつと夕方になってようやく連絡がある。
『大丈夫です。取りに来てもらえるまでお店開けてるんで』

夜になって店に行ってみると、いつもの人は休み。
違う人と納車の手続きや保険の手続きをすべて済ませて、さて帰ろうかと思うと・・・
『すいません、今気づいたんですけどエンジンかけた直後はタコメーターが動かないんです』
-『はあ?』
『エンジンがぬくもると動き出すんで、接点の接触不良かもしれません。 ただ今日は工場長がいないので、後日都合のいい日に来てもらえますか? もし部品の交換とかが必要だったらウチの落ち度なので手配させてもらいます』
-『はあ』
『他に何かありますか?』
-『グリップが直ってないんですけど。あとカウルも裏から当て物して補修するって言ってたんですけど してる様子がないんです。』
『グリップとかの傷は走行に支障が無いんで通常は交換しないんですけど、○○さんがそういうつもりで 契約してくれたのならウチの説明不足なので修理させてもらいます。 カウルは一応直したんですけど直らなかったみたいですね。でもこれ以上は修正っていうのも無理なんですよ』
-『はあ』

なんだか時間の無駄に感じたので、とりあえずその日はそれで帰りました。

まだ、幕は下りなかった・・・

2004/10/07 ワックスがけをしようと昼間ゆっくり眺めてみると、車体のいたるところに泥やホコリの汚れが。
昨日納車のうれしさで100KMほど走ったのでそのせいかと思ったけど、ホコリの層が分厚くて 明らかに放置された様子。
『もしかして、納車整備まだ終わってないのか?』
そんな不安がよぎってお店に連絡するが誰も出ない。仕方ないので、担当者の携帯に直接連絡して状況を話すと 『大丈夫です。○○さんが見に来たその日に洗車させましたんで。』

おい、洗車は普通、最後の仕上げじゃないのか?

どおりで、カウルに油汚れのような伸びる汚れがあるわけだ。
仕方ないので、乾いたやわらかいタオルで汚れを取って、その後にワックスがけをしました。

だめだ、こりゃ~

2004/10/17 R社 からグリップ手配の連絡はない。

店の近くを偶然通ったので寄ってみると、『じゃあ、グリップ代えましょうか』
-『へ?』
『連絡行ってないですか?』
-『来てないです』
『おかしいですね。ウチの者が留守電に入れたって行ってましたけど。』
-『はあ』
-『そういえば、メーターの話聞いてます?』
『いえ、聞いてないですけど、何かあったんですか?』
-『納車の際に、カウカクシカジカ・・・』
『わかりました、とりあえず見れる範囲で見てみます』

『う~ん、冷えてるときだけですね。でも、こういう現象って考えにくいんですけど。』
-『そうですか』
『完全に動かないとかだったら交換できるんですけど、動くんでね。 電気モノは何があるかわからないんで、中古車ということで理解してもらわないと』
-『はあ。初期不良の1ヶ月の内に止まってくれたら無償ですよね?』
『う~ん、ウチとしては工賃サービスで修理対応させてもらえたら・・・』

おいおい、スタッフの言ってる事がちがうよ~

とりあえず、メーター周りを掃除して稼動部分をグリスアップして様子を見ることに。
たしかに、作業前に比べたらマシになりました・・・

ということで、あきれたので無理やり幕引きです。

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